活発化した梅雨前線の影響で佐賀、福岡、山口、島根に発達した雨雲がつぎつぎと流れ込んでいる。
レーダー画像では1時間に80ミリ以上の雨量を示す紫色の表示もみられ、所により猛烈な雨が降っているようだ。土砂災害の危険度分布では黄色や赤の表示が目立ち、土砂災害の危険度が高まっている様子がわかる。
この大雨による交通の影響が出ている。
午前10時現在、
山陽新幹線は広島から博多の間で上下線で運転見合わせ。
九州新幹線は博多から鹿児島中央の間で上下線でダイヤの遅れ。
高速道路は中国道の美祢ICから下関ICへの上り下りが通行止め。
山陽道(宇部下関線)の下関JCTから埴生JCTへの上り下りが通行止め。
対馬海峡から北陸、東北へと伸びる梅雨前線は11日(火)にかけて停滞する見込みで、12日(水)までの総雨量は九州北部地方で最大400ミリ超、中国地方で300ミリ超の予想。すでに島根県や山口県などで大雨による川の氾濫や浸水被害が相次いでいるが、大雨はまだ続き、各地で被害がさらに増える可能性がある。
【2023年07月09日05時03分 気象庁発表】
梅雨前線が11日にかけて、西日本から東北地方付近に停滞するため、西日本から東北地方にかけての広い範囲で大雨となる見込みです。西日本から東日本では、これまでの大雨により地盤の緩んでいる所があります。土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、西日本から東日本では、大気の状態が非常に不安定となるため、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
[気圧配置など]
梅雨前線が西日本から東北地方にのびており、11日にかけて停滞する見込みです。前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、前線の活動が活発となっており、西日本を中心に雷を伴って非常に激しい雨が降っている所があります。
[防災事項]
西日本から東日本では11日にかけて、東北地方では9日は雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる見込みです。西日本から東日本では、これまでの大雨により地盤が緩んでおり、土砂災害の危険度が高まっている所があります。
10日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
九州北部地方 180ミリ
中国地方 150ミリ
関東甲信地方、北陸地方、東海地方、近畿地方 100ミリ
東北地方 80ミリ
11日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
九州北部地方 100から150ミリ
関東甲信地方、北陸地方、近畿地方、中国地方 50から100ミリ
12日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
北陸地方、中国地方、九州北部地方 50から100ミリ
の見込みです。
西日本から東日本では11日にかけて、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、西日本から東日本では落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
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