台風のたまごについて教えて

あたたかい南の海だよ

できないんだ。
というのも、台風のたまごのもとになるのは海水が蒸発（じょうはつ）した水蒸気（すいじょうき）だっていうことをはじめにおぼえておこう。

あたたかい海はこの水蒸気がたくさんあるよ。でも、冷たい海や陸上（りくじょう）では、水蒸気が少ないから台風のたまごができにくいんだ。

水蒸気は、もともと水からできているんだ。
水は小さな水のつぶからできていて、いくつかの水のつぶは空気中にとび出していくんだ。このつぶが水蒸気だよ。

水があたたかいほど、空気中にとび出す水のつぶが多いよ。だから、あたたかい海の上は水蒸気が多いんだ。

水蒸気がまざった空気は軽いので空に向かってどんどん上がっていくよ。
すると上の方でひやされて雲ができるんだ。

水蒸気がいっぱいあると、その分、雲もたくさんできるよ。

そのとおり！
雲がたくさんできると、雲はまわりの風に流されてドーナツみたいに輪（わ）っかの形にならんでいくんだ。これが台風のたまご。天気の世界（せかい）では熱帯低気圧（ねったいていきあつ）というよ。

さらに雲がどんどん増えて輪（わ）っかの風が強くなっていくと、台風ってよばれるようになるんだ。