・台風7号は火曜日に近畿地方を直撃 ・大阪、京都は危険半円に ・マウイ島山火事の一因、ハリケーン「ドーラ」が台風8号に
13日日曜日午後3時現在、強い台風7号は八丈島の南を時速15km/hで北西に進んでいる。中心気圧は965hPa、中心付近の最大風速は40m/s、最大瞬間風速は55m/sで、風速25m/s以上の暴風域を伴っている。 勢力のピークは過ぎたものの、14日月曜日まで強い勢力を維持しながら北上を続ける見込み。台風の予報円が小さくなり、進路がだいぶ定まってきた。予報円の中心を進んだ場合、15日火曜日の朝に紀伊半島に上陸、午後には兵庫・大阪を直撃する可能性が高い。大阪と京都は台風の進行方向の右側の危険半円に入り、特に危険な暴風が吹き荒れる恐れがある。 台風はその後、日本海に進み、17日木曜日に北海道付近を通過、18日金曜日にオホーツク海で温帯低気圧に変わる。 また、ハワイのマウイ島で発生した大規模な山火事の一因になったハリケーン「ドーラ」が日付変更線を超えて西に進み、13日午前9時に台風8号になった。マウイ島の山火事は現時点で約90人の死者が確認され、アメリカの過去100年余りで最悪規模の被害になっている。ハリケーン「ドーラ」はハワイを直撃はせずに南の海上を進んだが、マウイ島に強い東風をもたらして、延焼を促した。今のところ台風8号が日本に影響を与える可能性は低い。 ハリケーンが日付変更線を超えて台風になったのは、2018年の台風17号「ヘクター」以来で、5年ぶりのこと。
【2023年08月13日05時45分 気象庁発表】 強い台風第7号は、15日は東日本や西日本にかなり接近し、上陸するおそれがあります。東日本や西日本では、暴風、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、高波に警戒してください。 [台風の現況と予想] 強い台風第7号は、13日3時には父島の北西にあって、ゆっくりした速さで西北西へ進んでいます。中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートルで、中心から半径95キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。 台風は、日本の南をゆっくり北上して、15日は東日本や西日本にかなり接近し、上陸するおそれがあります。その後、16日は日本海を北へ進む見込みです。 [防災事項] <暴風・高波> 伊豆諸島では、14日にかけて非常に強い風が吹き、15日にかけてうねりを伴って大しけとなるでしょう。東日本から西日本太平洋側では15日にかけて非常に強い風が吹き、東海地方では14日から15日にかけて、近畿地方では15日は猛烈な風が吹き、15日にかけてうねりを伴って大しけとなる見込みです。 13日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、 伊豆諸島 20メートル(30メートル) 14日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、 東海地方 30メートル(40メートル) 近畿地方、四国地方 23メートル(35メートル) 伊豆諸島 20メートル(30メートル) 15日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、 東海地方、近畿地方 30から40メートル(40から60メートル) 四国地方 20から24メートル(25から35メートル) の見込みです。 13日に予想される波の高さは、うねりを伴い 伊豆諸島 8メートル 小笠原諸島、東海地方、近畿地方 6メートル 14日に予想される波の高さは、うねりを伴い 伊豆諸島、東海地方、近畿地方 8メートル 四国地方 7メートル 関東地方 6メートル 15日に予想される波の高さは、うねりを伴い 関東地方、伊豆諸島、東海地方、近畿地方、四国地方 6から8メートル の見込みです。 東海地方、近畿地方では暴風に厳重に警戒し、東日本から西日本太平洋側では高波に警戒してください。 <大雨・雷・突風> 東日本では15日にかけて、西日本では14日から15日にかけて、太平洋側を中心に、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。 15日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、 東海地方 300から500ミリ 関東甲信地方、近畿地方 200から300ミリ 四国地方 100から200ミリ 16日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、 東海地方 300から400ミリ 関東甲信地方、近畿地方、四国地方 200から300ミリ の見込みです。 土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。 また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。 <高潮> 台風の影響で、東日本や西日本では潮位が高くなる所があるでしょう。高潮や高潮と重なり合った波浪による浸水に注意・警戒してください。
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