ハリケーン「ヒラリー」南カリフォルニアを直撃

8月19日土曜日、山岳夏時間午前3時(世界標準時午前9時、日本時間午後6時)現在、ハリケーン「ヒラリー」の中心はメキシコの西海上、北緯20.9度、西経113.3度付近にあり、時速13マイル(20キロ)で北北西に移動している。土曜日は次第にスピードを速めながら北北西へ進み、日曜日の夜はさらに速くなって北へ進む見通し。予報では、ヒラリーの中心は土曜日と日曜日にバハ・カリフォルニア半島の西部中央部の沿岸に近づき、日曜日日中から夜にかけて、南カリフォルニアを縦断する。

最大風速は130mph(60m/s)で、瞬間的にはさらに強い突風が吹いている。現在、ヒラリーの勢力はハリケーン・スケールでカテゴリー4。この後、勢力は次第に弱まる予想だが、バハ・カリフォルニア半島の西海岸にはハリケーンのままで接近する。日曜日の昼過ぎまでには熱帯低気圧へとランクダウンしそうだ。

ハリケーン級の暴風は中心から外側に最大で50マイル(85キロ)、熱帯低気圧級の強風は中心から最大で265マイル(425キロ)に広がっている。先ほど、メキシコのカボ・サン・ルーカス・マリーナで46 mph(21m/s)の風と62mph(28m/s)の突風が観測された。

数時間前にアメリカ空軍予備役ハリケーンハンターが観測したデータでは、中心気圧は943hPa(27.85インチ)。

ハリケーンによる影響

降水量
日曜日の夜までに、バハ・カリフォルニア半島の一部で3〜6インチ、局地的に最大で10インチの雨量が予想される。急激な洪水や都市内洪水、局地的な壊滅的な洪水が発生する可能性があり、特に半島の北部で要警戒。

アメリカ南西部では、激しい雨のピークは日曜日だが、月曜日まで続く可能性がある。南カリフォルニアと南ネバダの一部で3〜6インチ、最大10インチの雨量。局地的に壊滅的な洪水が発生する恐れ。アメリカ西部の一部では、予想雨量1〜3インチの見込み。局地的に突発的な洪水が発生する可能性がある。


ハリケーン警報区域では、土曜日夜と日曜日早朝にハリケーン級の暴風が予想されている。また、日曜日はハリケーン注意区域でも吹く恐れがある。熱帯低気圧級の強風は、熱帯暴風雨警報区域の南部で予想され、土曜日から日曜日にかけて北へ広がる。風は特に標高が高い地域の周辺で強く吹き、さらに強い突風が吹く恐れもある。

高潮
ハリケーンの中心が海岸を通過する際、危険な高潮が発生する。上陸すれば中心の東側、メキシコのバハ・カリフォルニア半島の西側で発生する恐れ。高潮は破壊力がある強大な波を伴う。

竜巻
日曜日に、コロラド川下流域、モハーヴェ砂漠、インペリアルバレー地域の一部で竜巻が発生する可能性がある。


ハリケーンによって生み出される大きなうねりは、今後数日間、メキシコ南西部、バハ・カリフォルニア半島、南カリフォルニアの一部に影響を及ぼす見込み。うねりによって波の危険性が高まり、リップカレントが発生する可能性がある。地元の気象局からの情報に留意を。

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