エルニーニョ現象(げんしょう)については以前の解説(かいせつ)でよくわかったけど、ラニーニャ現象っていうのは?
エルニーニョ現象は南の海の海水温がいつもより高くなる現象だけど、ラニーニャ現象はその逆(ぎゃく)で、南の海の海水温がいつもより低くなる現象のことだよ。
南の海って?
アメリカの南の海沿い(うみぞい)にペルーという国があるんだ。
そのペルー沖(おき)の海水温がいつもより低くなるのがラニーニャ現象だよ。
ラニーニャ現象がおきるとどうなるの?
日本では夏は気温がとても高い猛暑(もうしょ)になって、冬は気温がとても低い厳冬(げんとう)になることが多いんだ。
どんなふうに夏と冬の気温に影響(えいきょう)するの?
夏にラニーニャ現象がおきると、日本をおおう大きな暑い空気のかたまりがさらに大きくなるんだ。暑い空気が日本を広くおおうから、いつもより気温が高い夏になっちゃうんだよ。
ちなみに、この暑くて大きな空気のかたまりを太平洋高気圧(たいへいようこうきあつ)っていうよ。
じゃぁ、冬の気温が低くなるのはなぜ?
冬にラニーニャ現象がおきると、日本の上空をふいている強い西風、偏西風(へんせいふう)が波の形のように大きく南にずれてふくんだ。すると、冬の冷たい空気がたくさん日本に入ってきちゃうんだよ。だから、いつもより寒い冬になるんだ。
エルニーニョ現象がおきると冷夏(れいか)、暖冬(だんとう)になるけど、ラニーニャ現象だと逆になるんだね。
そうなんだ。
ラニーニャ現象がおきるとぜったいに猛暑や厳冬になるわけじゃないけど、そうなる可能性(かのうせい)が高いってことをおぼえておこう。
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