2024年7月6日(土) 午前6時(日本時間)
日本時間6月30日(日)にバルバドスの東南東約720マイル(1160キロメートル)で発生したハリケーン「ベリル」は、ユカタン半島北部を横断中に勢力を弱め、現在は熱帯低気圧にランクダウンしています。カンクンのレーダーによれば、中心付近にある雨雲の勢力が弱まっているのが確認でき、中心部からの風のデータが少ないためやや不確かですが、風速は28.3m/s(55ノット)まで減少しています。
ベリルはこのあと約12時間ほどおおむね西北西方向に進む見込みで、その後、北西に転向しそうです。
ベリルの勢力はさらに弱まりますが、その後、メキシコ湾上で12〜24時間かけて熱帯低気圧の構造が回復し、再び徐々に勢力を強めてハリケーンに再発達、テキサス州に上陸する可能性があります。
警戒事項
- 日曜日と月曜日の遅い時間帯(アメリカ中央夏時間)に、北東メキシコおよびテキサス州下部・中部沿岸の一部で、破壊的な暴風と命に危険を及ぼす高潮のリスクが高くなります。ハリケーンと高潮に関する警戒情報が発令されている場所では、今夜または土曜日の早い時間に警戒情報が追加される可能性があります。これらの地域の住民は、地元の当局からの指示に従ってください。
- 日曜日から来週の中頃まで、テキサス湾岸と東テキサスの一部で急な洪水および都市洪水が発生する可能性があります。
- 週末を通じて、多くの湾岸地域では危険なリップカレントが発生します。海岸に行く人は、警告旗とライフガードや地元当局の助言に従ってください。
- ユカタン半島北部では、強風、高潮、および大雨が今夜も続きます。
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