台風の大きさと強さについて教えて

アナウンサーやお天気キャスターは、台風の大きさと強さをそれぞれランク分けして、みんながわかりやすように伝（つた）えているよね。

台風の大きさは超大型（ちょうおおがた）と大型（おおがた）の２種類があるよ。強い風が吹いている範囲（はんい）で区別するんだ。

台風のまわりで風速１５メートル以上の強い風が吹いている範囲を強風域（きょうふういき）というよ。この強風域の半径（はんけい）で超大型か大型かが決まるんだ。

強風域の半径が８００キロ以上の台風は超大型、強風域の半径が５００キロから８００キロの台風は大型というよ。

以前（いぜん）は、ごく小さい、小型、中型という区別もあったんだ。でも「小型の台風」ってきくと、「被害（ひがい）はあまりないかも」って思わないかい？

ほんとうは小型の台風でもすごく大きな被害がでる。だからみんなが安心（あんしん）してしまわないように、ごく小さい、小型、中型という表現（ひょうげん）は使わないようになったんだ。

台風の強さのことだね。強さは「強い」「非常に強い」「猛烈（もうれつ）な」の３種類（しゅるい）があるよ。
台風の強さは中心付近（ふきん）の最大風速（さいだいふうそく）で決めるんだ。

なかなか想像（そうぞう）できないよね。
カッコの中に書いてあるように時速（じそく）１２０キロくらい。特急列車（とっきゅうれっしゃ）なみのスピードだよ。

猛烈（もうれつ）な強さになると風速５４メートル以上。時速１９０キロ以上。プロ野球のピッチャーの投（な）げる球（たま）より速いんだ。

そうなんだ。表にまとめるとこうなるよ。

たとえば強風域の半径が９００キロで最大風速が５０メートルの台風なら、テレビのアナウンサーさんは「超大型で非常に強い台風が・・・」と伝えるはずだよ。