熱帯低気圧とは?

■熱帯低気圧(ねったいていきあつ) とは?
熱帯低気圧とは、赤道付近の暖かい海の上で発生する低気圧のことです。
「低気圧」というのは、まわりより気圧が低く、空気が中心に向かって集まる気象現象です。
日本でふだん見られる低気圧(温帯低気圧)は、前線をともなって発達しますが、熱帯低気圧は前線をともなわず、海からの水蒸気と上昇気流の力だけで発達します。

どうやってできる?
暖かい海面から水蒸気が大量に発生し、それが上空で冷やされて雲ができます。
このとき、空気が上にのぼる(上昇気流)ことで地上の気圧が下がり、まわりの空気が集まって渦を巻きながら成長していきます。この渦が大きくなり、風が強くなると「台風」などに発達することもあります。

台風との違い
実は台風も、もとは熱帯低気圧です。
風速が約17メートル以上に強まると「台風」と呼ばれるだけで、台風になる前の弱い状態が「熱帯低気圧」なのです。つまり、熱帯低気圧は「台風のなりかけ」ともいえます。気象予報士は「台風の卵」と表現することもあります。

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