解析雨量とは?

解析雨量とは、レーダーと雨量計による観測の長所を生かして、1km四方の細かさで示す降水量分布のことです。国土交通省や気象庁のレーダーと雨量計、都道府県の雨量計を利用しています。
解析雨量を利用すると、雨量計の観測網にかからないような局所的な強雨も把握することができるので、的確な防災対応に役立ちます。

雨量計は正確な雨量を観測しますが観測は隙間ができます。一方、レーダーでは、雨粒から返ってくる電波の強さにより、隙間のない雨量が推定できますが、雨量計の観測に比べると精度が落ちます。解析雨量は両者の長所を活かし、レーダーによる観測をアメダスなどの雨量計による観測で補正して、隙間のないより正確な雨量分布を得たものです。

これにより、広い範囲や山間部、離島など観測所が少ない場所でも降雨状況を知ることができ、天気予報や災害対応に役立ちます。スマートフォンの天気アプリやテレビの気象情報で見る「雨雲レーダー」は、この解析雨量のデータを使って表示されています。急な豪雨や災害の兆候をいち早く知るために、身近なツールとして活用されている重要な技術です。

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