風間 蒼太

最大風速１７．２メートル以上の熱帯低気圧が「台風」である。台風の定義にはもともと、風速ではなく風力が使用されていた。

台風につける名前はリストで決められている。種類は全部で１４０。アジアの国々など１４カ国がそれぞれ１０個の名前を持ち寄って決めている。

地球の自転の影響で働く見えない力、それがコリオリの力だ。北半球では右向きに、南半球では左向きに、動くもの全てに働いている。台風の渦が左巻きなのもコリオリの力がかかるため

台風を発達させるエネルギーは水蒸気だ。水蒸気が豊富なあたたかい南の海で台風は発生し発達する。

台風の形をモノに例えるとCDやDVDディスクになる。形としてはかなりの扁平（へんぺい）だが、それでも雲の高さは富士山の３〜４倍はある。

過去一番被害が大きかった台風は１９５９年（昭和３４年）の台風１５号、通称「伊勢湾台風」だ。全国で死者数が４５００人にものぼる甚大な被害が出た。特に名古屋市を襲った高潮被害が顕著だった。

台風は左巻き、それとも右巻き？北半球でモノが動く時は、自転の関係で常に右に曲がる力（コリオリの力）が働く。この力によって台風の風向きが決まっている。

台風は合体する？その答えはノー。２つの台風が接近すると、互いに干渉して複雑な動きをはじめる。動き方は６パターンがあり、「藤原の効果」と名付けられている。

台風は１年を通して発生している。ただ冬の時期は海水温が低いため発生数が少なく、また発生したとしても貿易風に流されてフィリピン方面に進む。