バックビルディング現象とは、同じ場所に次々と新しい積乱雲が発生し、列のように並んで大雨を降らせ続ける現象です。たとえば、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、積乱雲が連続して生まれ、列をつくって停滞すると、長時間にわたって同じ地域に激しい雨が降り続きます。この現象は、線状降水帯の原因の一つともされており、集中豪雨や土砂災害、洪水などの大きな災害を引き起こすことがあります。
特に梅雨時期や台風が接近しているときに発生しやすく、同じ地域に雨雲が何時間もかかり続けることで被害が拡大します。ニュースなどで「積乱雲が連続的に発生しています」「線状降水帯が発生しました」などと報じられた場合は、バックビルディング現象が起きている可能性が高く、十分な警戒と早めの避難が必要です。

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