
快晴とは、空一面に雲がほとんどない、非常に晴れた天気の状態を指します。天気予報では、「全天の雲の割合が1割以下」の状態を快晴と定義しています。つまり、空を見上げたときに、9割以上が青空である状態です。快晴の日は、日差しが強く気温が上がりやすい一方で、放射冷却により朝晩は冷え込むこともあります。また、洗濯やレジャーに最適な天気とされる反面、紫外線量が多くなるため、日焼けや熱中症対策も必要です。気象庁の天気記号では、快晴は黒い「○」で表され、晴れ(雲が2〜8割)とは区別されます。気象観測上でも重要な分類の一つであり、航空機の運航や天体観測などにも影響を与えるため、詳細な観測と予報が行われています。
ただ「快晴」の観測は、かつては各地の気象台職員が目視で行って記録していましたが、現在、目視観測を実施しているのは東京管区気象台と大阪管区気象台のみになっています。そのほかの気象台では機械による自動観測に移行されていて、「快晴」ではなく「晴れ」として記録されるようになりました。気象庁では観測機器の精度向上に伴って観測業務を効率化し、職員を防災情報の強化などに充てています。
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