
寒気団とは、非常に冷たい空気を広範囲にわたって含む大きな空気の塊(気団)のことです。寒気団は主に高緯度の大陸や極地で形成され、気圧配置や大気の流れによって中緯度地域にまで南下してくることがあります。日本では、冬季にシベリアからの寒気団が流れ込むことで、しばしば厳しい寒さや大雪に見舞われます。寒気が強いと、地表付近の気温が急激に下がるだけでなく、大気の不安定さが増し、雪雲の発達や落雷を引き起こします。また春先や秋口の頃は、上空に寒気が入ることで、大気の対流が活発になり、にわか雨や雷雨が発生する場合も。
天気予報では、上空約1500mの気温(たとえば−6℃以下など)を寒気の目安とし、寒気の強さや広がり方を分析することで、降雪や強い冷え込みの予想を行います。
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