ハリケーンは台風より危険なの？

ニュースでハリケーンの被害（ひがい）を見ると、ものすごい勢力（せいりょく）だったことが分かるよね。でも台風も同じくらい、またはそれ以上に危険なこともあるんだ。

ハリケーンと台風の仕組み（しくみ）は同じで、どちらも大きな雲の渦巻き（うずまき）なんだ。

この大きな雲の渦巻きは生まれた場所で名前が違うんだ。
アメリカ付近ではハリケーン、日本付近では台風、インドやオーストラリア付近ではサイクロンというよ。みんな同じ大きな雲の渦巻きのことだよ。

ハリケーンも台風もサイクロンもぜんぶ同じくらいに危険なんだ。どれが一番とかはないよ。

アメリカで最悪（さいあく）レベルの自然災害（しぜんさいがい）と言われたハリケーン「カトリーナ」と、日本で最悪の台風被害（ひがい）が出た伊勢湾台風（いせわんたいふう）の風をくらべてみよう。

ともに北緯（ほくい）３０度を通過（つうか）した時の暴風（ぼうふう）の範囲をくらべると、伊勢湾台風のほうが４倍くらい広かったんだ。
暴風は人が何かにつかまっていないと立っていられないくらいの危険な風だよ。

そうだね。
台風のほうがハリケーンより風や雨が強くて危険なときもあるんだ。ただアメリカではハリケーン対策（たいさく）がしっかりできていない地域（ちいき）がいっぱいあって、そうした所で被害が大きくなりやすいんだ。

天気予報で台風がやってくる予報が出た時は、しっかりと避難（ひなん）の準備（じゅんび）をしておこうね。