異常気象とは?

異常気象(いじょうきしょう)とは、ふだんの気候や天気とは大きく違う、めずらしい現象や極端な現象のことをいいます。たとえば、夏に40℃を超える猛暑が続いたり、1カ月分の雨が1日で降るような集中豪雨、または真冬に北海道で20℃近くまで気温が上がるといったことがあれば、それは異常気象とされます。

気象庁では、原則として「ある場所(地域)・ある時期(週、月、季節等)において30年間に1回以下の出現率で発生する現象」が起きたとき、それを「異常気象」と定義しています。つまり、「珍しい」「まれな」「極端な」気象現象のことです。

異常気象は自然災害と関わることも多く、猛暑による熱中症の増加、豪雨による洪水・土砂災害、農作物への影響など、私たちの生活にさまざまなリスクをもたらします。また、地球温暖化との関係も指摘されており、今後さらに頻度が増える可能性もあります。

異常気象の詳細については、気象庁が運営する「異常気象検討会」で検討がなされ、その結果が発表されます。「異常気象分析検討会」は、平成19年に気象庁によって運営がスタートしました。社会経済に大きな影響を与えるような気象現象が発生した場合に、大学・研究機関等の専門家の協力を得て、異常気象に関する最新の科学的知見に基づく分析と検討を行い、その発生要因などに関する見解を迅速に公表することを目的としています。

主な活動内容は
・異常気象に関する気候学的な分析及び調査の実施
・気象庁が発表する異常気象の発生要因等に関する情報への助言
・異常気象に関する気候学的な研究成果の気象庁での活用に関する提言
となっています(気象庁ウェブサイトより)。

近年、異常気象とされた令和5年(2023年)の大雨と高温の例です。

気象庁資料より作成

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