子どもの学力を着実に上げるには

子どもは興味のかたまりです。おとなしい性格の子でも、気になってしょうがないこと、夢中になることが必ずあります。子どもの学力を確かなものにするためには、子どもを学習へといざなう前に、興味・関心への芽を大切にしてあげる必要があります。そこから探究心や自主性が育まれ、学ぶ姿勢へとつながっていきます。

まずは興味を深める

就学前から教科書やドリルを使って学ぶ方法もありますが、その前に大切なのは「学びの基本」を築くことです。まずは子供が楽しんで取り組めることを重視してはいかがでしょう。プレッシャーをかけず、興味を深める時間を大切にします。好きなことに集中することで、子どもに自信や探究心が育まれることが教育に関する研究でも分かっています。脳の成長にも良い影響を与えるそうです。

子どもが歌を唄うのが好きなら一緒に唄い、恐竜に興味があるなら恐竜図鑑を買って与えてみるのもいいでしょう。子どもの特長や興味に合わせてアプローチする姿勢です。

親子の関係も大きく影響するといわれます。親が子どもの好きなことに理解を示し、応援することで、信頼感が生まれます。この信頼感が子供の将来に影響を与え、自己肯定感を高めます。子供は楽しみながらものごとを吸収する能力があります。日常の中で、楽しさの中に学びを取り入れることで、適切な成長が期待できます。

ほめて、認める

成績が向上した子どもを持つ保護者のほとんどが「特別なことはしていません」といいます。たったひとつ共通した行動がみられ、それは「子どもがやりたいことを一生懸命にさせて、失敗しても成功してもほめてあげた」ということです。

親が多忙な現代の子供たちは、ほめられる機会や親の協力がなかなか得られない傾向があります。日々の生活の中で「ほめる」という大切な行為が見落とされがちなのは残念です。しかしこの「ほめて認める」ことが成績向上にとって重要なカギだと、教育の専門家は言います。ほめられることで子供は自信を持ち、その自信がやる気となり、結果的に成長につながります。

つまり大切なのは、この「ほめて認める」機会を見逃さないこと。成績が向上した子どもの親はきっと、伝えるチャンスがある毎に上手にほめてきたはずです。子どもの内に秘められた「認めてほしい」という気持ちを満たす言葉は、非常に強い影響力があるのです。

子どもと一緒に学ぶ

子どもを「ほめて認める」ためには、日ごろからのコミュニケーションが大切です。学習塾やスクールに通わせていても、きちんと学習の進み具合を知り、あたたかく見守ってあげなければなりません。親が思っている以上に子どもは敏感ですから、「ちゃんと自分のことを見てくれているのか」、「分かってくれているのか」、生活の中から感じとっています。

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子どもとの距離を維持しつつ、コミュニケーションを取るための学習方法としては、家庭で学べる通信教育を活用するのもいいでしょう。学習スケジュールを子どもと話をしながら決められ、ご自宅の生活に合わせてスケジュールを変更することもできます。これは学習塾やスクールにはないメリットです。習い事の時間も作れますし、家族旅行などのイベントがあれば、学習スケジュールを柔軟に調整して家族で余暇を楽しむこともできるでしょう。また家庭での学習は何かと家族の応援ももらえ、子どものモチベーションが維持されます。

最近の学習教材は多様な工夫がなされ、パズルやクイズ、ゲーム感覚の学習スタイルなど、楽しく学習が継続できる仕組みになっています。現代の通信教育は、子どもが飽きずに学べるよう驚くほど内容が充実しています。学習塾よりもコスト面での有利性もあるでしょう。

通信教育はよく知られた大手のものを選べば安心です。大手企業のものは、生徒数も多く問題解決の知見も膨大です。細かいサービスもしっかり行き届いているので、安心して受講できます。よく知られているのはベネッセの進研ゼミだと思います。誰もが一度は聞いたことがある通信教育講座ですが、東大生の2人に1人が進研ゼミの小学生講座の受講経験があるという、驚くような実績があります。

 
 

子どもが自主的に学ぶまで

子どもが自ら学習に取り組むようになるには、自己肯定感と自信が養われなければなりません。そのためには、いくつかの大切なケアが必要だといわれています。

  • ポジティブな環境の提供
    学習を楽しいものと捉えてもらう環境が大切です。家庭や学校でポジティブな雰囲気を作り、学ぶことへのモチベーションを高めます
  • 継続的なサポート
    学習を続けるには、親や教師からのサポートが重要です。質問に答える、学習の進捗を見守るなど、継続的なサポートを提供しましょう
  • 計画的な学習
    学習は計画的に進めることが大切です。週や日ごとに学習スケジュールを立て、定期的な復習を行うことで、情報を定着させることができます
  • 多様な学習方法
    単一の学習方法だけでなく、視覚的、聴覚的、体験的な方法を組み合わせて学習することで、情報の理解が深まります
  • バランスが取れた生活
    学習だけでなく、運動や遊び、休息も大切です。バランスの取れた生活習慣を保ち、学習意欲を維持します

子どもの遊びに付き合ってくれた両親

筆者が小学校低学年から中学年だった頃は魚釣りと虫取りに夢中でした。夏休みはほぼ毎日、早朝と夜にカブトムシとクワガタを探しに出かけ、昼間は近所の川でフナやナマズ釣りをしていました。恥ずかしい話ですが、勉強はそんなにしていませんでした。学校の宿題のみです。不思議なことに遊んでばかりいる私にたいして親は苦言ひとつなく、子どもの好きなようにさせてくれました。むしろ私の遊びに両親ともによく付き合ってくれました。

思い返せば、そうした私の興味・関心に理解を示し、自由に遊ばせてくれたことが、後々の自主的な学習意欲に影響した気がしています。小学校高学年になると、姉に見習って通信教育講座を始め、中学3年生まで続け、地元の県立高校に進学。その後、旧帝大系の国立大学に入学し、そこで新たに興味を覚えた気象の世界へと進みました。

私の家の子育て方法が正解とは思いませんが、少なくとも子どもの頃に興味があることに好きなだけ没頭させてくれたことで、探究心が養われ、遊びの中で我慢と工夫を覚え、それが結果的に大学進学へとつながったと感じています。

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