台風が発生してからなくなるまでを知りたいゾゥ
台風が生まれた時から消えるまで5つの段階(だんかい)があるんだ。
ひとつずつ見ていこう。
まず1番目は発生期(はっせいき)。
南の海で台風のもととなる大きな雲(積乱雲:せきらんうん)がいっぱい発生して、雲がおおきな渦(うず)を巻(ま)き始めて、台風が発生するんだ。
次の2番目は発達期(はったつき)。
台風の風がどんどん強くなって、中心の気圧(きあつ)も下がっていくんだ。
台風は中心の気圧が下がれば下がるほど風が強まって危険(きけん)になっていくよ。
衛星画像(えいせいがぞう)で台風の目がしっかり見えてくるのも、この発達期なんだ。
台風の目は見たことあるゾゥ👀
次は3番目、最盛期(さいせいき)。
台風の中心の気圧が最も低くなって風が一番強くなるんだ。
とても危険(きけん)で、この段階(だんかい)で台風が接近(せっきん)すると大きな被害(ひがい)が発生するおそれがあるよ。台風の目がかなりハッキリ見えて、雲全体がキレイな円形になることが多いよ。
台風の目がハッキリ見えたらかなり危険(きけん)な状態(じょうたい)だってことだね
そうだね。
最盛期では北上して日本に近づく場合(ばあい)もあるんだ。
それに風が強く吹く範囲(はんい)が広がることもあるから十分(じゅうぶん)に注意しなくちゃいけないよ。
そして4番目の衰弱期(すいじゃくき)。
台風の勢力(せいりょく)がピークを過(す)ぎて、雲の形が少しずつくずれていくんだ。
最盛期には丸い形をしていた台風が、だ円形やカンマの形になったり、台風の目が大きくなったり形がくずれたりして変化(へんか)していくよ。
風は強い状態(じょうたい)が続くけれど、最盛期の時よりはやや弱くなるんだ。
さらに風が弱くなったら、台風じゃなくて熱帯低気圧(ねったいていきあつ)って言われるようになるよ。また、温帯低気圧(おんたいていきあつ)に変(か)わって前線が発生(はっせい)することもあるよ。
この熱帯低気圧や温帯低気圧に変わるというのが、最後の5番目の段階。
熱帯低気圧、温帯低気圧ってどういうこと?
熱帯低気圧と台風の違(ちが)いは、単(たん)に風の強さだけ。
台風の最大風速(さいだいふうそく)が約17メートルを下回ると熱帯低気圧って言われるようになるんだ。
ただ風が弱まるといっても災害(さいがい)を引き起(お)こすパワーはじゅうぶんにあるから注意しなくちゃいけないよ。
また、台風は南の海で発生するから全部あたたかい空気に包(つつ)まれているんだ。
でも日本付近にやってくると北の冷(つめ)たい空気を巻き込んで、台風の中はあたたかい空気と冷たい空気が混(ま)ざるようになるんだ。こうした温度が違う2つの空気が混ざるようになったら温帯低気圧って呼(よ)ばれるようになるんだよ。
温帯低気圧になるとまわりの空気もあたたかい空気と冷たい空気で分かれるようになって、その境目(さかいめ)を前線っていうんだ。
台風が熱帯低気圧や温帯低気圧に変わったら少しは安心できるの?
いやいや、それは違(ちが)うよ。
台風より風が弱いとはいえ、木や電柱を倒(たお)したり家を壊(こわ)したりするパワーは残っているんだ。時には風がふたたび強まることもあるよ。
さらに風が吹く範囲(はんい)が広がって中心から遠い場所で被害(ひがい)が出たり、大雨になったりすることもあるから決して安心はしちゃだめなんだ。
台風の卵(たまご)ってよく聞くけど、それはどの段階(だんかい)?
いい質問(しつもん)だね。
台風の卵は、1番目の「発生期の前」の段階なんだ。
台風はできたての頃(ころ)は渦の中の風がそんなに強くなくて、熱帯低気圧(ねったいていきあつ)の状態(じょうたい)なんだ。この熱帯低気圧のことを、テレビの気象キャスターさんたちは「台風の卵」って言ったりするんだよ。
さっきも言ったけど、台風の卵の渦の中の風が約17メートルより強くなると、台風って呼(よ)ばれるようになるんだ。
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