スーパー台風って、とても強い台風のことなの?
そうだね。
もともとはアメリカで「スーパータイフーン」っていう呼(よ)び方があって、日本ではスーパー台風と言うようになったんだ。
どれくらい強いの?
風の強さでいうと、最大風速が67メートル以上の暴風(ぼうふう)が吹(ふ)き荒(あ)れる、すごくきけんな台風のことなんだ。
67メートルの風って想像(そうぞう)つかないゾゥ
F1レースの車の平均速度(へいきんそくど)くらいだよ
ひゃー。F1レースは見たことないけど、すごい速さなんだよね
家の屋根が吹(ふ)き飛(と)ばされたり、看板が飛んできたり、街路樹(がいろじゅ)が折れたり、電線が切れたりするとてもきけんな強さだよ。
日本にやってきたことはあるの?
日本に上陸(じょうりく)したことはないよ。
でも日本の南海上までやってきたり、フィリピンを直撃(ちょくげき)したことがあるんだ。
2013年(平成25年)11月にフィリピンを直撃した台風30号は、最大風速約90メートルを記録(きろく)して、スーパー台風となったんだ。
この時、フィリピンでは6000人以上の人が亡(な)くなって、フィリピンでは過去最大級(かこさいだいきゅう)の被害(ひがい)が出たんだよ。
とても危険(きけん)な台風なんだね。
大型(おおがた)の台風とはちがうの?
いい質問だね。
スーパー台風はさっきも言ったように、もともとはアメリカの言葉「スーパータイフーン」からきているんだ。
いっぽうで日本には気象庁(きしょうちょう)が決めた台風の表現(ひょうげん)があって、ふつうテレビやラジオではこの気象庁の表現を使っているよ。
表現の種類は5つあるんだ。
①②の大型と超大型(ちょうおおがた)は強い風が吹く範囲(はんい)で決まって、③〜⑤の強い勢力(せいりょく)、非常に強い勢力、猛烈(もうれつ)な勢力は風の強さ(最大風速)で決まるんだ。
スーパー台風という言葉を聞いたら、もともとは日本じゃなくてアメリカの言い方だってことを知っておこう。
なんでテレビやラジオでは、わざわざスーパー台風って言葉を使うの?
「スーパー」って聞くととても強いインパクトがあるよね。
「なんか、すごくきけんそう」って思わない?
テレビやラジオ、インターネットのニュースを作っている人は、日本の表現のルールは知っているけれど、多くの人の興味(きょうみ)、関心(かんしん)を引くために、あえてスーパー台風という言葉を使う時があるんだ。使っちゃいけないという法律(ほうりつ)はないからね。
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