台風7号 お盆時期に東海・近畿・四国を直撃か

・台風7号が発達しながら南海上をゆっくり北上
・15日火曜日に東海・近畿・四国直撃の恐れ
・強い勢力で接近、上陸か
・進行スピードが遅いため影響が長引く場合も
11日金曜日午前9時現在、非常に強い台風第7号は、父島の東南東約90キロの海上をゆっくりした速さで北へ進んでいる。中心の気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートルで中心から半径130キロ以内では風速25メートル以上の暴風域となっている。

台風はこの後、勢力を強めながら北上を続け、15日の来週火曜日東海地方を強い勢力で直撃する恐れがある。現時点では台風の予想が明確になっておらず、台風の中心が70%の確率で入るエリアを示した予報円が大きい。このため、東海地方だけでなく、四国地方や近畿地方にもかなり接近する可能性があることに留意したい。

気象衛星画像では、台風を取り巻く雲はコンパクトにまとまっており、台風の目がしっかりと確認できる。これは勢力が強い証拠で、今後も台風の雲は円形を保ちながら北上する見込みだ。また台風の東側に熱帯域から直線状に伸びる雲列が見られるのも特徴的だ。


【2023年08月11日05時25分 気象庁発表】
非常に強い台風第7号は、11日夕方にかけて小笠原諸島に最も接近する見込みです。小笠原諸島では暴風や高波、高潮、土砂災害に厳重に警戒してください。

[台風の現況と予想]
 非常に強い台風第7号は、11日4時には父島の南東にあって、1時間におよそ10キロの速さで北北西へ進んでいます。中心の気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルで、中心から半径130キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
 台風は、暴風域を伴って発達しながら北上し、11日夕方にかけて小笠原諸島に最も接近する見込みです。台風は、その後も日本の南を北西へ進み、15日頃には強い勢力を維持して東日本や西日本に近づくおそれがあります。東日本や西日本では、14日頃から大荒れや荒れた天気となるおそれがあります。

[防災事項]
<暴風・高波>
 小笠原諸島では12日にかけて、一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が吹き、うねりを伴って猛烈なしけとなるでしょう。伊豆諸島では12日はうねりを伴って大しけとなり、13日は非常に強い風が吹いて、うねりを伴って猛烈なしけとなる見込みです。また、関東地方や東海地方では13日は、うねりを伴って大しけとなるでしょう。

11日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
小笠原諸島  45メートル(65メートル)
12日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
小笠原諸島  30メートル(45メートル)
13日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
伊豆諸島  25から29メートル(35から45メートル)
の見込みです。

11日に予想される波の高さは、うねりを伴い
小笠原諸島 9メートル
12日に予想される波の高さは、うねりを伴い
小笠原諸島 9メートル
伊豆諸島 7メートル
13日に予想される波の高さは、うねりを伴い
伊豆諸島 9メートルを超える
関東地方、東海地方、小笠原諸島  6から8メートル
の見込みです。

小笠原諸島では、不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。また、小笠原諸島や伊豆諸島では、高波に厳重に警戒してください。関東地方や東海地方では、高波に警戒してください。

<大雨>
小笠原諸島では、12日にかけて雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となるでしょう。また、伊豆諸島では13日は、台風の影響で大雨のおそれがあります。
12日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
小笠原諸島 200ミリ
の見込みです。
小笠原諸島では、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。

<高潮>
 小笠原諸島では11日は、台風の接近に伴って潮位が高くなる見込みです。高潮や高潮と重なり合った波浪による浸水に厳重に警戒してください。

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