しりたいゾゥ
これまでで被害(ひがい)が一番大きかった台風は何?
そうた
昭和34年(1959年)9月に日本をおそった台風15号で、伊勢湾台風(いせわんたいふう)と名前がついているよ。紀伊半島(きいはんとう)に上陸したあと、北陸地方や東北地方を通過(つうか)していったんだ。
しりたいゾゥ
ひょっとして伊勢湾で被害が大きかったの?
そうた
そうなんだ。
伊勢湾で高潮(たかしお)が発生するなどして、全国で死者約4500人にものぼる甚大(じんだい)な被害がでたんだ。
しりたいゾゥ
やっぱり台風はこわいなぁ。
ところで高潮ってなに?
そうた
台風が接近すると、海水が吸い上げられたり激(はげ)しい風が吹いたりすることで、いつもより海面が高くなるんだ。これが高潮だよ。海水が防波堤(ぼうはてい)をこえて僕らの住んでいるところに流れ込んできたりするんだ。
しりたいゾゥ
伊勢湾台風ではどれくらいの高潮だったの?
そうた
伊勢湾全体の海面が約1時間にわたって2メートルも上がったといわれているよ。
伊勢湾の奥(おく)のほうにある名古屋港では、観測史上最大の3メートル55センチの高潮が記録されたんだ。ちなみにバスケットボールのゴールの高さは約3メートルだよ。
しりたいゾゥ
町は水びたしになっちゃうね
そうた
そうだね。
台風が接近したのが夜でまわりが暗かったことや、港にたくさんの木材(もくざい)が置いてあって、それが流れ出したことなども被害を大きくした原因(げんいん)だったんだ。
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