線状降水帯とは、発達した雨雲(積乱雲)が列のように連なって、同じ場所に長時間にわたって強い雨を降らせる現象です。まるで雲が「線」のように並んでいるので「線状降水帯」と呼ばれます。この現象が起きると、1時間に数十ミリから100ミリ以上の激しい雨が数時間続くことがあり、洪水や土砂災害などのリスクが非常に高くなります。日本では梅雨の時期や台風の接近時によく発生し、近年、記録的な大雨災害の原因にもなっています。近年では気象庁がこの現象を早期に検知して「線状降水帯が発生しています」といった速報を出すようになっており、素早い避難行動が命を守るカギになります。

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