台風の目は、台風の中心部にできる風が弱く雲が少ない領域です。衛星画像などでくっきりと丸く見えることがあります。
なぜ台風の目ができるのでしょうか。それは風に遠心力が働くからです。台風の風は、雨雲を伴い中心に向かって渦を巻くように吹いています。中心に近づけば近づくほど風速は強まりますが、一方で外に向かう力(遠心力)も強まります。ある程度まで風速が強まると、遠心力の働きでそれ以上風は中心に向かいません。目の発生です。

目の中では、一時的に青空が見えることもありますが、これは台風の活動が弱まったわけではありません。目の周囲では最も激しい暴風雨になっており、ある地域が台風の目に入って穏やかになっても、そのあと再び猛烈な雨風が襲うため、油断は禁物です。

気象衛生画像で台風の目がはっきりしている時ほど、台風が発達していて勢力が強いことを示しています。

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