台風の上陸が過去一番多かった年は?

気象庁が台風の統計を開始した1951年(昭和26年)以降、最も多くの台風が日本に上陸したのは2004年(平成16年)でした。上陸した数は合計で10個。上陸の平年値は1年に2〜3個なので、実に3倍以上の数が上陸したことになります。
そのうち6個が四国に上陸しています(第21号は鹿児島県に上陸したのち高知県宿毛市、大阪市に再上陸)。

2004年は太平洋高気圧の北への張り出しが例年よりも顕著でした。高気圧の縁を沿うように動く台風にとって日本に向かって進みやすい気圧配置が続いたため、上陸数が増えたと考えられます。また6月は、フィリピンの東海上で対流活動が活発になり台風の発生が多かったことも、上陸が増えた一因とされています。

一連の台風上陸で各地で被害が相次ぎましたが、最も多くの死者および行方不明者を出したのは台風23号で、98人にのぼりました。東海・近畿・中国・四国地方を中心に被害が甚大となり、特に兵庫県豊岡市や出石町では広い範囲で浸水や土砂災害が発生、また京都府福知山市と舞鶴市を流れる由良川が氾濫して大規模な浸水被害が発生しました。西日本を中心に土砂災害が多数起こり、高知県室戸市では高波で堤防が決壊し死者が出ました。

一方、台風上陸が最も少なかったのは1年で0個、つまりひとつも上陸しなかった年があります。1984年、1986年、2000年、2008年、2020年の過去5回です。頻繁ではないものの、上陸数0は特に珍しいことではありません。

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